東福寺霊源院指定石材店のオフィス石太郎です。
本章では、お墓の構造について取り上げてみたいと思います。
本項では「最近増えた省スペースのお墓」について解説をさせていただきますので、皆様のお墓選びの参考にしてください。
少子化や核家族化の時代を迎え、霊源院では25年前より永代供養墓を提案してまいりました。
当時は、永代供養墓が広く認知されていませんでしたので、華奢(きゃしゃ)なお墓という印象をお持ちの方が多いようでした。
永代供養墓は、「墓地使用料」「永代管理料」「永代供養料」「墓石費用」によって価格が構成されます。
当時の主流のお墓と比較した場合、「永代管理料」と「永代供養料」の分だけが、どうしても割高になってしまいます。
皆様がお求めやすい価格にするために費用を抑える余地があるのは「墓地使用料」「永代管理料」「墓石費用」になります。
当時の永代管理料を割り出す際の計算方法ですが、「年間管理料×50年分」という風潮がありました。
年間管理料ですが、多くの場合は墓地面積によって金額が決まります。
そのため、墓地を省スペースにすることで、「墓地使用料」と「永代管理料」を大幅に低減することが可能です。
また、使用する石材の量がへるため墓石費用の低減にもつながります。
デフレの時代ということもあって、費用を抑えたお墓の省スペース化に切り替わるタイミングだったのかも知れません。
昨今は、郷里のご先祖様の墓じまいを考える方が増えているようです。
「遠くて交通アクセスの悪い場所にあって・・・」
「歳をとってしまい中々行けなくなってきたので・・・」
「郷里に親戚も誰もいなくなったので・・・」
見学にお越しの方の中には、郷里のお墓より改葬を希望する方もおられます。

樹木葬付き永代供養墓をご覧になったお客様の多くは下記のような印象を持たれたように感じます。
「可愛いお地蔵さんがのっていて掃除も楽そう」
「墓じまいを心配することがなくなって良かった」
筆者が墓石業界とご縁をいただいて35年になります。
その頃は、周囲のお墓よりも立派なお墓を望むお客様も大勢おられました。
霊源院に見学にお越しのお客様は、「立派なお墓はいらない」という感じのことを仰る方が多いように感じます。
ひと昔前の先輩方が、霊源院の樹木葬付き永代供養墓を見たら、「こんなお墓はいらない」と仰ったかもしれません。
30年余りの間に「こんなお墓を探していた」と仰る方も多く、お客様のニーズも変わってきたようです。
永代供養墓というお墓の性格上からか、先々に法事の依頼を霊源院にしてくださるお客様が多いように思います。
各墓石の省スペース化は、法事を依頼して下さるお客様の確保にもつながります。
お客様にとってもお寺にとっても、お互いがWin Win の関係になっているように感じています。
省スペースのお墓では、お一人用・夫婦用・家族用と区分けをした募集をしているものもあります。
区分けをする主な理由は、納骨室の容積にあります。
関西エリアの場合での埋葬可能な人数は、納骨室の容積とご遺骨の量という物理的な理由によって決まります。
骨壺での納骨を希望で家族用のお墓をお考えの方は、そのための広い納骨室を造らなければなりません。
そのため省スペースのお墓は、避けていただく必要があります。
お墓の低価格化に舵を切った霊園の場合は、納骨室の寸法も1センチ単位で詰める必要があります。
そのため細かく区分けをした募集をしています。
霊源院の樹木葬付き永代供養墓では、基本費用に2名様の永代供養料を含んでいます。
永代供養料の追加で埋葬人数には制限がありませんので、後継者のおられる方や郷里のお墓から改葬を希望する方のために、納骨室の高さ(深さ)で十分な容積を確保しています。
もしも、ご夫婦用のお墓であったとしても納骨室の高さは、お参りをする墓石の高さに繋がりますので、屈まず楽な姿勢でのお参りに貢献しています。
過去にも取り上げた話題ではありますが、お墓と永代供養には受付窓口がお寺という点以外の接点はありませんでした。
永代供養には、檀家さんからの申し出を受けたお寺が、特別にお供養をするような印象が強かったように思います。
永代供養墓の登場で、永代供養がとても身近な存在になったように感じます。
誤解のないようにお願いしたいのですが、永代供養の値打ちがなくなってきたという意味ではありません。
永代供養というキーワードを通じて、仏教とのご縁が薄まりつつあった方々が寺院との出会いに繋がっているように感じています。
永代供養は、何となく安心感のある響きではありますが、お供養の内容は寺院や霊園によって異なります。
お墓のパンフレット等に記載のない場合は、受付の際には寺院や担当者に確認されることをおすすめいたします。
永代供養墓の普及が進むにつれて、様々なタイプや大きさのお墓が新たに造られています。
繰り返しになりますが、省スペースのお墓をご希望の方は埋葬可能な人数に注意をして選んでください。
また、近隣の駐車スペースの有無や免許返納後の交通アクセスなども考えて選んだお墓は、核家族化の中でも長くお墓参りしていただけるのではないかと思います。
よろしければ皆様のお墓選びの参考にしてください。
