東福寺霊源院指定石材店のオフィス石太郎です。
昨日ご見学のお客様は、墓じまい後の改葬先の確保と合わせてご自身のお墓の確保を希望されていました。
墓じまいの計画と生前墓の確保の、どちらが先なのかは分かりませんが、最近はこのようなお客様が増えています。
そこで今回は、「ご先祖様の供養」をテーマに解説させていただきます。
墓石の形や風習などは地域によって異なりますので一概にはいえません。
筆者の住む関西近郊では、墓石の側面や霊標(墓誌・法名碑)に、埋葬された方々の霊名(戒名・法名・俗名など)を彫刻している墓石が多いです。
彫刻面を拝見しますと、一番目に〇〇家先祖代々之霊位と彫刻してある墓石があります。
宗派によっては、〇〇家先祖だったり〇〇家先祖代々之菩提であったりしますが、これらはご先祖様のお供養として彫刻されたものです。
火葬が普及してきますと、土葬だった時代のご先祖様のお墓を整理して、現在の火葬に適したお墓へと移行した時期がありました。
その頃から、五十回忌を超えたご先祖様を、〇〇家先祖代々として先頭に彫刻してお供養をする習慣が生まれたものと思います。
最近の改葬では、祖父母のお墓とか父のお墓など、ご先祖様というより近しい家族のご遺骨の改葬を希望する人が増えています。
そのこともあって、墓石の彫刻面の一番目に〇〇家先祖代々之霊位と彫刻されているお墓は少なくなりました。
新たなお墓に先祖代々と彫刻をしていなくても、ご先祖様のお墓へのお参りを欠かさない方も多いので、粗末にしている訳ではありません。
前章で書きましたが、以前は沢山のお墓を整理するなどの理由で新たな墓石を建てることがありました。
最近では、遠方にある家族のお墓の移転(改葬)が目的で建てる傾向が増えているように思います。
郷里にあるお墓の墓じまいをされた際の改葬先として永代供養墓を検討している方が多いのではないかと思います。
将来的には、ご自身も入るお墓としてお考えのようです。
昨日のお客様も、将来には自分達もここに入る予定とのことでした。
彫刻する文字の打ち合わせの際には、お客様自作の家系図を元に墓石に彫刻する順番を決めさせていただきました。
霊源院の永代供養墓の場合
永代供養墓の基本費用には2名様の永代供養料を含みます。
2名様を超える「お供養」には、別途永代供養料が必要になります。
永代供養墓の多くは、「埋葬するご遺骨の人数」で費用を決める場合が多いようです。
霊源院では、年に一度の定期的に開催されています総回向法要(永代供養墓に埋葬されている方々への法要)の際に「お供養させていただく霊名の人数」で費用の計算をしています。
そのため「〇〇家先祖代々之霊位」でのお供養をご希望の場合には、1名様の永代供養料と同様の扱いとなります。
ご先祖様を個々にお供養を希望された場合は、2名様を超えた人数分の永代供養料の追加が必要です。
受付の際には、五十回忌を超えたご先祖様については、先祖代々でのお申し込みをおすすめしています。
昨日のお客様は、永代供養の登録は先祖代々でしたが、墓石への彫刻は全員(7名様)のご戒名を希望されていました。
終活をしている方が増えると同時に墓じまいを希望する方も増えたように思います。
ほとんどの方が「将来にお墓参りができなくなり粗末な扱いになるかと心配で墓じまいをすることになりました」と仰っています。
筆者としましては、永代供養墓への改葬が、皆様の安心につながればと心より願います。
