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墓じまいと永代供養について詳しく解説します!

2021.06.09

霊源院コラム

墓じまいと永代供養について詳しく解説します!

2021年6月9日

墓じまいとは

墓じまいとは、墓石を撤去処分し、今まで使用してきた墓地を更地に戻して墓地管理者へ墓地を返還することをいいます。

改葬について

ご先祖様などの遺骨が埋葬されているお墓では、遺骨の移転(改葬)を伴います。

墓じまいをするお墓が建つ墓地にある合祀墓に改葬する場合は、公的手続きもなく比較的スムーズに作業を行うことができます。

他の墓地や寺院に遺骨を移す場合は、役場での改葬許可申請が必要になります。

そこで、この記事では墓じまいを行うにあたっての手順や改葬する墓所の選び方などについて触れてみたいと思います。

墓じまいの手順について

墓じまいを進めるにあたり、大きく分けて6つの注意点がございます。

Point1 まずは親族やお墓が建つ墓地管理者の同意を得て下さい

  • 後々のトラブルを避けるためにも、親族の同意は必須です。

  • また、最初に墓地管理者の同意を得ないままに話を進めてしまいますと、4つ目として後で説明する改葬許可申請書への墓地管理者の署名捺印をいただく際にゴタゴタしてしまう場合があります。

  • 今までお世話になった墓地管理者には、お礼の気持ちで相談してください。

Point2 遺骨の移転(改葬)先の確保が必要です

  • 遺骨が埋葬されているお墓では、遺骨を別の墓所に埋葬していただく必要があります。

  • あとで説明する改葬許可申請書には改葬先の記入欄がありますが、改葬先が未定の場合は墓じまいの作業を進めることはできません。

  • 土葬をしていた時代には、遺体は墓石とは離れた別の場所に埋葬するという地域もありました。

  • また、遺骨を埋葬してから長い年月が経っていて遺骨が土に還っているケースもあります。

  • 遺骨の移転を伴わない場合では、遺骨の新しい移転先を確保する必要はありません。

  • 墓じまいをする郷里のお墓とは別に、お住いのエリアなどに家族のお墓がある方は、墓じまいをするお墓から少量の土を持ち帰り納めますとご先祖様の供養につながります。

Point3 墓石の撤去処分に必要な費用の見積を石材店と打ち合わせ

  • 墓地によっては、墓地指定の石材店以外での工事を認めていないところもあります。

  • 墓地管理者に、指定石材店の有無や石材店の紹介の有無を確認してください。

  • 石材店が見つかりましたら、打ち合わせをおこない見積を依頼します。

  • 後で説明する改葬許可申請を行う際には、アドバイスをいただけると思います。

Point4 郷里のお墓のある地域の役場で改葬許可申請をおこないます

  • 改葬許可申請書の書式や添付書類などは役場により異なりますので、まずは役場に電話をして必要事項を確認してください。

  • 役場によってはホームページで紹介している場合もあります。

  • 一般的な申請書では、申請者・故人の名前、住所、本籍、死亡年月日・火葬の年月日や場所・改葬先の名称や場所・墓じまいする墓地の管理者の署名捺印等の記入欄を埋めていきます。

  • 火葬の記録など不明な部分がある場合は、役場の窓口に相談されると良いでしょう。

  • 死亡年月日については、お位牌や過去帳に記入されていると思いますが、火葬の年月日は死亡されてから24時間経たないと火葬できないことから死亡年月日が参考になります。

  • 改葬許可申請をしますと改葬許可証が発行されます。

  • 改葬許可証は、改葬先に埋葬される際に、そちらの墓地管理者に提出してください。

Point5 寺院などに依頼をしてお墓の正念抜きをしていただきます

  • 作業を依頼した石材店に手伝っていただきながら進めていくことが多く、この時点では遺骨を引き上げる日時は決まっていると思います。

Point6 墓石の解体撤去工事をして、墓地を更地に戻します

墓石の解体撤去につきましては、担当の石材店が作業を進めていきますので記事での紹介は省略させていただきます。

改葬先の選び方について

選び方

ご先祖様の遺骨の改葬先ですが、近くに家族のお墓をお持ちの方は、そちらへの埋葬をオススメします。

継続したご先祖様のご供養をしていただけるばかりか、余計な出費を抑えていただく事が出来ます。

新たな改葬先の確保が必要な方には、永代供養の墓所をオススメいたします。

永代供養の墓所には、自由にお参りをしていただけるのですが、子供や孫など代を重ねるごとに足が遠のくことが予想されます。

お参りをされる方がいなくなっても定期的にご供養が行われますので、ご先祖様に対する気分的な負担は軽減されると思います。

永代供養の墓所の種類について

Type1 永代供養の合祀墓

  • 不特定多数の方々と一緒に埋葬する合祀墓への埋葬を受付している寺院や霊園がございます。

  • 宗派を優先して選ぶ場合は、ネットなどで同じ宗派の寺院を探すと良いでしょう。

  • お参りを優先して探す場合は、近所または、最寄り駅の確認や駐車場の有無などを念頭において探してください。

  • 寺院によっては、遺骨の人数分の納骨料や永代供養料が必要な場合と、遺骨はまとめて「〇〇家先祖代々」として手続きをしていただけるところがございます。

  • 当然、後者の方が費用を抑えることができます。

Type2 永代供養付きの樹木葬

  • 樹木葬では、小型の個別納骨室を備えた墓所エリアと合祀納骨墓所の両方のある霊園が一般的です。

  • 個別納骨墓所より合祀納骨の方が費用を抑えることができます。

  • 個別納骨墓所を希望の方は、申し込みをする前に、必ず納骨室の容積を確認してください。

  • 遺骨の量によっては、納骨できずに余った遺骨を合祀墓に入れることになってしまいます。

Type3 永代供養付きの室内墓地や納骨堂

  • こちらは、屋内に遺骨を安置するタイプのお墓です。

  • ロッカーのような棚に骨壷を安置するロッカー式や、参拝カードを機械にかざすと自動で遺骨が参拝スペースに運ばれてくる自動搬送式、その他にも仏壇式、位牌式など様々な種類があります。

  • 室内ロッカー式やお仏壇式などのお墓は、清潔な環境を維持するために、遺骨の状態によっては受付をしていただけない場合がございます。

  • 見学の際には、十分な確認が必要になります。

  • 骨壺のままでの埋葬が基本のため、お骨を並べるスペースの確認も必要になります。

  • ご供養については、一般的なお墓に準じたのお参りが可能ですが(火気厳禁のところが多い)、毎朝の読経や合同法要を定期的に行うなど寺院によって異なります。

  • 納骨堂の場合は、合祀墓同様に1名ごとの費用設定をしているところが多いのですが、「〇〇家先祖代々」として受け入れていただける場合は費用を抑えることが可能です。

Type4 永代供養墓

  • 一般的なお墓同様に、個別に建つお墓に埋葬します。

  • 先々に、自分達や家族のお墓としての使用を希望している人に適しています。

  • 郷里のお墓にお参りされていた時同様のお参りが可能で、永代管理の墓所では子々孫々の維持費は不要です。

  • ご供養については、一般的な永代供養墓では、定期的な供養を永続して行うことを規程しています。

まとめ

今回は、墓じまいの手順を中心に改葬先の墓所の種類について解説しました。

墓じまいでお困りの方は是非参考にしてください。

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