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引き続き、お葬式について考える機会がありました。

2021.07.20

京都市東福寺霊源院の住職ブログ

引き続き、お葬式について考える機会がありました

2021年7月20日

過日、丁度私達の世代が熱狂致した音楽をプロデュースなされた有名なお方の訃報を新聞にて知りました。

確かにテレビで何度も拝見致したお方です。

若い時にわくわくを頂戴致しましたことに感謝申し上げると共に、ご冥福を心より、お祈り致します。

ご年齢的には高齢ではいらっしゃると思います。

新聞の記事によりますと、葬儀式は故人に近しい方々で済ませ、お別れの会は故人の意向によりなされぬとのことでした。

万一の時に備えて、家族の皆さんにも提示為されていたのかも知れません。

これ程に有名なお方であれば、きっとお別れの機会を希望される方も多かろうとは推察致します。

最近はお別れの会を致しても、葬儀式はしませんというお話を聞く機会もございますが、葬儀式は近しい方々にて執り行われたとの事で、安心致しました。

最後のお別れの儀式である葬儀式

葬儀式は端折らずに必ず行わなくてはなりません。

もちろん、これも何回もお伝え致しておりますが、華美に致す必要はなく盛大に致す必要もありません。

ご遺族に無理のない形にて大事な故人を近しい方々にてお送り頂きたいのです。

そして、最近私のお寺でも昔からの檀家さんの兄弟さんにご不幸があり、お寺に相談がありました。

連れ合いがおられず、御一人にてお亡くなりになられました。

警察の検視の最中で混乱致しており、葬儀にまで頭が回らないので、このまま火葬いたし終わりにすることを考えているとのお言葉。

戸惑いと混乱のさなかであろうことは十分に理解出来ました。

しかし、ご相談頂き本当に良かったです。

せめて、火葬場にてご回向を致し、戻られてお寺で初七日法要を含め、お送りの儀式をなされたらとの提案をさせて頂きました。

少し迷いながらもご了解頂けましたのでその段取りにてお寺で法要、お送りをさせて頂くことが出来ました。

法要が終わりました後、私もお世話になった故人ということもありましたので、安心致しました。

そのことをお身内の方にお伝え致しました所、お送りの儀式が出来たのでほっと致しましたとのお言葉を頂きました。

おすすめをした甲斐の有る言葉を頂き、感謝いたします。

わからないことは寺にご相談を

終活をされている方の中には、葬儀式や法事は必要であるとの認識をお持ちになりながら、高いハードルを心の中で作ってはいないでしょうか?

或いは、そこから動けずにおられる方はいないでしょうか?

ハードルは少しも高く無く、難しいことは何もありません。

最近では、生前に墓所の予約をされる方も多いようですが、そのようなご縁で知り合われた住職に相談をされますと、不安が解消するのではないかと思います。

また、ご遺族は大事な葬儀式やお供養を故人と縁のあった信頼なされていたお寺の住職にどうぞご相談致してみて下さい。合掌

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