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終活-お墓の選び方や永代供養墓について

2021.11.25

終活でご自身のご納骨場所についてお考えの方へ

お墓の選び方や永代供養墓について

終活をされている方が増え、ご自身のお墓のことを真剣に考える方も増えてまいりました。

今回は、墓地やお墓の種類についてまとめてみましたので、お墓選びの参考にして下さい。

最近では、終活をされている方々が増えてまいりました。

 

納骨ができる場所について

まずは、納骨ができるさまざまな場所について紹介します。

公営霊園

霊園や墓地には、公営の霊園・墓地や民間の霊園・墓地がございます。

  • 町内で管理する自治会の墓地もございますが、市町村が墓地の管理を町内会(町内会の代表が寺院の場合もあります)に依存しているケースが多いため、ここでは自治会墓地も公営霊園の関連とさせていただきます。また、墓地の許可を得た寺院のウラ山などに納骨する樹林葬も寺院の境内墓地とさせていただきます。

公営霊園のメリット

  1. 墓地使用料が比較的安価です。

  2. 宗教や宗派を問いません。

  3. 建墓の際の石材店も自由に選べる場合が多い事です。

公営霊園での注意点

  1. 一般には、霊園の造成や運営に税金が使われていますので、多くの場合は住民に限っての申込を受付けています。

  2. 定期的に墓地の管理料の支払いが必要な場合は、承継者が絶えてしまいますと、管理料が未納になり墓石は無縁墓として撤去される規程のあるところが多くあります。

最近では、大きなお墓に皆さんと一緒に入るお墓「合祀墓」が公園霊園にも造られつつあります。

合祀墓は、墓地の管理者が維持管理しますので承継者のない方から支持されています。

民営の霊園や墓地

民営の霊園や墓地には、広い敷地に沢山のお墓が並ぶ霊園や公園墓地と、寺院の境内墓地がございます。

霊園や公園墓地のメリット

  1. 宗教法人が管理する霊園の場合も、宗教や宗派を問わず受付けています。

  2. 最近に開園した霊園の多くは、高齢者に配慮したバリアフリー設計など施設が充実しています。

寺院の境内墓地のメリット

  1. 少子化に対応して檀家さん以外にも永代供養の受付をしている寺院が多く、永代供養を勤めている寺院では定期的な故人の法要を行っています。

  2. 安心して仏事の相談などをしていただけ、様々な相談にもアットホームな雰囲気で対応していただけます。

民営霊園の注意点

  1. 定期的に墓地の管理料の支払いが必要な場合は、承継者が絶えてしまいますと、管理料が未納になり墓石は無縁墓として撤去される規程のあるところが多くあります。(永代管理など先々の管理料納付の必要のない場合もあります)

お墓の種類について

従来型のお墓

墓地管理者から許可された場所に、各家が墓石を建てて納骨する従来型のお墓です。

従来型のお墓のメリット

  1. 家族単位で納骨していただけます。

  2. 代々承継をしてお墓を維持しますので、ご先祖様や亡き家族を身近に感じていただくことができます。

従来型お墓の注意点

  1. お墓の維持には、子孫が承継をする必要があるため、ご子息はお墓の維持を託されることを承諾してください。

  2. 定期的に墓地の管理料の支払いが必要な場合は、承継者が絶えてしまいますと、管理料が未納になり墓石は無縁墓として撤去される規程のあるところが多くあります。

永代供養墓

永代供養墓とは、納骨された故人の供養が定期的・永続的におこなわれ、墓地管理料を前納(永代管理)することで、管理料未納による墓石撤去の心配のないお墓をいいます。

永代供養墓の中には、個別の墓石タイプ・室内の納骨壇タイプ・樹木葬などの集合墓タイプ・合祀墓タイプ・樹林葬タイプがあります。

永代供養墓のメリット

従来型のお墓では、後継者による墓地の承継が必須でしたが、少子化の時代に対応して生まれたのが永代供養墓です。

  1. 先々の墓地管理料の支払いは不要のため、後継者への負担は軽減されます。

  2. 墓地管理料が不要のため、早めに確保された方の場合も余分な管理料の出費がありません。

  3. 一般的なお墓同様に自由に「お墓参り」をしていただけますが、墓地管理者による定期的なご供養が行われますので安心です。

  4. 先々に「墓じまい」の心配がありません。

  5. 寺院墓地では、檀家条件の無いところが大半ですが、お墓をご縁に寺院との関係を築くことが出来ます。

永代供養墓の注意点

お墓の使用期限がなく人数の制限なく納骨可能なお墓がベストだといえますが、墓地によって使用の期限・納骨人数の制限など使用規程は様々なため、希望に合った条件かを十分に確認してください。

  1. お墓の使用期限がある場合でも、更新をして使用の継続が可能なところもあります。

  2. 家族代々としての使用を希望される方は、「家族用」などの納骨人数に制限のないお墓を選んで下さい。

  3. 寺院の境内墓地の場合は、檀家条件がない場合でも法事の受付をしていただけるお寺もございますので、ご住職には遠慮せずにご相談ください。

  4. 合祀墓に納骨された遺骨は、先々に遺骨の返還はできませんので注意して下さい。

生前に墓所を確保する場合のメリット

ご夫婦(ご自身)のお墓を生前確保をお考えの方にメリットをご紹介いたします。

  1. 十分に時間をかけて、ご自身が気に入った場所を選んでいただけます。

  2. 先にご主人がお亡くなりの場合に、ご主人の郷や親戚の意見に影響されることなく、夫婦で相談して決めた場所に納骨していただくことが出来ます。

  3. 寺院墓地の場合は、いざという時に相談にのっていただけるお寺を確保していただくことに繋がります。

まとめ

この記事では、納骨していただく場所の紹介やお墓の種類について紹介させていただきました。

団塊の世代の皆さまの中には、お墓を持ち出ない方もおられるのではないかと思います。

少子化に加えて核家族化が一般的になり、ご子息が遠方にお住いのため、墓所選びには苦慮されている方が多いようです。

少しでも、このような方々のヒントにしていただければと思い、少子化、核家族化の時代に対応する納骨できる場所や永代供養について紹介させていただきました。

お墓は、故人のためにあると同時に、残された家族のためのものでもあります。

十分に検討をしていただき、先々まで気持ちよくお参りしていただける場所を選んで下さい。

ご質問等ございましたら、当院までお気軽にお問い合わせください。

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