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お線香をあげる意味

2012.05.12

お線香の香りは心が落ち着きます

霊源院の門を入って石畳の階段を登りますと、良い香りが鼻に届きます。

水子供養にお越しの方々が、ご供養のためにあげられた蓮華堂のお線香の香りです。

休日になりますと、沢山の方々が蓮華堂に水子さんの供養に訪れています。

お檀家さんのお宅のお参りを済ませて寺に帰るたびに、絶えることないお線香の香りに皆さんの真摯な姿を感じております。

お線香をあげる意味

ご自宅のお仏壇やお墓参りの際などに、お線香をあげる習慣があります。

お線香には煙をお供えするという意味もあります。

真摯な気持ちでお参りをされている方々は、お線香の煙を通じて互いにつながっていくような気持になられるようです。

また、煙の糸を通じて、故人と心を通わせるという方もいらっしゃいます。

心を通わせ思いやることは、非常に良いことだと思います。

先ほど、階段を上がると良い香りがすると書きましたが、お線香の香りはお参りの方々を清らかな気持ちにさせてくれます。

お線香の煙は、お参りをされる方を清めるという意味もあるようです。

様々なお話をいただきますが、蓮華堂にお参りにお越しの方は、香炉にお線香をおく瞬間は、どなた様も亡くなられた赤ちゃんの事を思って線香をあげておられると思います。

どなた様の思いも等しく赤ちゃんに届きますよう祈りをこめて、水子供養のお勤めをさせていただいております。

お墓に線香をあげる

霊源院の境内墓地の入口には、沢山の永代供養墓が建ちならんでいます。

日曜日ともなりますと、お参りの方々がお墓にお供えされた色とりどりの供花が並んでいます。

墓地入口の永代供養墓と向かうように建てられた、お墓参りの方の休憩所を兼ねた地蔵堂があります。

地蔵堂にはお墓参りの方のために、お線香が置かれています。

お線香は、自由に使っていただけますが、お参りの方が多いために、割とすぐになくなってしまいます。

それだけ熱心にお参りくださるのは、お寺冥利につきると感じていますので、住職としましては線香が減ることは歓迎しております。

ご先祖様の感謝の声

お墓参りの方は、まずは時間をかけて墓石をきれいに掃除されています。

その後に、花筒に花を活けて、コップや墓石に備え付けの水溜に水を注ぎます。

ローソク立てのある方は灯明をともして、最後に火をつけた線香をお供えいたします。

お墓の前でしばらく合掌をいたしますが、「掃除ご苦労さん、ありがとう」というご先祖様の声が聞こえてくれると良いのになと思っております。合掌

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