墓じまいを始める前に知っておきたい費用と手続きの注意点

2026.10.26

京都東福寺霊源院からのお墓のコラム

墓じまいを始める前に知っておきたい費用と手続きの注意点

東福寺霊源院指定石材店のオフィス石太郎です。

先週にお会いしたお客様ですが、「墓じまい」をされる方や、ご遺骨を永代供養墓に改葬を希望の方が続きました。

お話をお聞きしますと、「墓じまい」が順調に進んでいるように感じる方と、そうでないように思えるお客様がおられました。

今回は「墓じまい」をテーマに解説させていただきます。

墓じまいの主な費用

墓じまいをする際は、まず家族や親族の同意を得ることからスタートすると思います。

墓じまいをする際には、主に次の事柄が必要になります。

  • ご遺骨を改葬する墓所(場所)の確保に必要な費用

  • 改葬許可申請に必要な費用(役場への手数料・郵送費や交通費など)

  • お墓の正念抜き(抜魂法要・閉眼供養など地域によって様々な呼び方)の費用

  • 墓所の撤去工事費用

  • 改葬する際の供養料(読経時の御布施など)

親族が同意された後には、これらの費用も念頭に入れた打ち合わせが必要な場合もあるのではなかと思われます。

そのような場合は、「改葬場所の確保に必要な費用」「撤去工事費用」をあらかじめ把握しておきますと、スムーズな打ち合わせを行っていただけるのではないかと思います。

スタートが肝心

家族や親族間での話し合い後に、墓じまいをすることが決まりましたら、墓地管理者に希望を伝えます。

霊園や自治会墓地の場合は、墓地管理者による規約等の説明後に事務的な手続きをしていただくことが主な作業になるのではないかと思います。

寺院墓地の場合は、ご住職などお寺の代表者の同意を得なければなりません。

そのため、時間をかけて承諾を得なければならない場合もありますので、前もってお客様の意向を伝えておく方が良いと思います。

墓地管理者の承諾を受けてからは、日程を決めることになるかと思います。

ここの所で、スムーズに進むお客様と、どうして良いか分からなくなってしまうお客様に分かれるような気がします。

スムーズに進むお客様の場合ですが、ほとんどの方がこの時点で地元の石材店との打ち合わせが始まります。

仏事に関する作法ですが、それぞれの地域での習わしがあるなど地元色が強いため、ネットで調べてもなかなか正解にたどり着けません。

また、墓じまいには、ご遺骨の引き上げを伴いますので、墓石撤去工事とのタイミングを考える必要があります。

ご自宅とお墓のある場所が離れている場合は、自宅近くの石材店に尋ねてみても的確な返答が出来ないのではないかと思います。

地元の石材店は、お墓の建つ墓地での作業経験があるなど、墓地管理者と面識がある場合も多く、勝手知った状況の中で的確なアドバイスをいただけるのではないかと思います。

石材店が分からない場合は、墓地管理者に相談をして紹介していただくと良いと思います。

墓地管理者からの紹介を期待できない場合は、お墓のある墓地近郊の石材店を調べて、その墓地での「墓じまいの作業経験」を確認してから依頼をすると良いでしょう。

墓地を返還する場合は

墓じまいの際の墓石の撤去工事では、工作物全てを撤去して土地の状態に整地してから墓地を返還するのが一般的です。

もちろん例外もありますので、事前に墓地管理者に確認をしておく必要があります。

墓地を返還する際には、無償返還といって最初にお支払いした墓地使用料や毎年の管理料などは返金されないのが一般的です。

こちらについても例外があって、稀に返還の際の返金を規程している霊園もあります。

まとめ

今回は、お客様が墓じまいを予定した際の注意事項について書かせていただきました。

筆者の独断ではありますが、墓じまいでの不明点への具体的なアドバイスは、「作業経験のある地元の石材店」「墓地管理者」「ご住職」の順で問題解決に繋げていただけるのでは思います。

また、公園墓地や霊園の中には、管理事務所があるところもあります。

このような規模の大きな霊園の場合は、管理事務所に尋ねていただければ、的確なアドバイスをいただけるのではないかと思います。

地域によっては、骨壺のまま埋葬する習慣があったり、ご遺骨を袋に移し替えてから埋葬するなど、仏事に関する作法は地域によって異なります。

地域に応じた判断が必要になりますので、そのことを念頭に進めていただければと思います。

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