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野菜の無人販売で思いましたこと。

2023.09.21

野菜の無人販売で思いましたこと。

恐ろしい程の暑さの日々は依然として続いています、ただ本日は朝から日が陰り夕方には大雨の予報です。

日が陰るだけで、これ程にほっとするシーズンは初めてではないでしょうか。

そして、予報通り夕方からは雷と共にどしゃぶりの雨となりました。

それでも、降ったり、止んだりのストレスが溜まる降り方となりました。

しかし、これだけのまとまった雨は本当に久しぶりです、庭の樹木も随分と弱っていましたので、少しほっと致し、庭の緑の艶やかさが嬉しい日となりました。

さて、この猛暑、そして少雨にて野菜が恐ろしい程の高値です。季節のトマト、キュウリさえも、びっくり致す高値が続いています。

私達に良き野菜を適切な値段で提供を願っている農家の皆さんの喘ぎが聞こえてきそうです。

さて、霊源院は有難いことに、今も多くのお家の皆さんから「月参り」(毎月、日にちを決めて、仏壇の前でお勤めを致す法要)のご縁を頂いています。

大阪の枚方、楠葉の地域の檀家さんからも月参りのご依頼を頂くことが増えました。

枚方、楠葉へはかつては、国道1号線でゆっくりと向かっていましたが、最近は阪神高速と第二京阪道路の高速が整備されていますので、高速を使いお参りへ参ることが多くなりました。

その高速道路をおりまして、楠葉へ向かう途中に「内里」という農業地域があります。春は「いちご」、そしてお米は当たり前に、季節の野菜も多く作っておられます。

その農家のお宅の軒先に多くの皆さんが、ご自身が丹精に育て、収穫為された野菜をとてもお安い値段で、道を通行なされる皆さんへ販売なされています。

しかも、その販売の仕方が「無人販売」です。

籠の野菜がだいたいに100円で、費用は簡易のボックスへ入れる形の典型的な無人販売です。

車で通りますと、常にお客さんが商品を見て、購入なされている姿を拝見致します。

野菜の無人販売はここに限らずお見掛け致すことはあります、しかし、よく考えれば、これは、たぶん「日本」でだけではないでしょうか。

様々な海外の情報を伺う限り、確定的には申しあげれませんが、この販売形態はおそらく、日本だけです。

改めて考えますと、何気に、当たり前に見ていたこの無人販売、「日本人の誠実さに元ずく」、驚異的な販売方法ではないでしょうか。

このような、販売の方法が特別ではなく、普通にあちらこちらで見させて頂ける、「日本」という国、そしてそこに住まわれている皆さんの人としての有り様を感じ感動を改めて致しています。

只、残念なことに、ネットニュースを見ていますと、そのことと真反対に、無人販売所のお肉、餃子、そして自販機の破壊等、真逆なニュースも又、多く報道されています。

無人販売の基本は解り切っていますが、個々人の正義が当たり前の前提です。

様々な事情はあるかとは思いますが、支払いをせずに持ち帰りましたらそれは犯罪となります。

そこに人がいて支払いを致すか、或いは誠意を前提に無人ではあっても、きちんと支払いを致すかの違いだけです。

心の有り様、正義に元ずく、この販売の形態がこれからも続き、日本人としての誇りがこれからも続いて行きますことを願わずにはおれません。

最後に、有名な言葉、「天網恢恢、疎にして漏らさず」というこの言葉を強く心に留め置き、日々を過ごして行きたいと思います。合掌

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