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ご遠方より、お墓参り

2024.06.17

ご遠方より、お墓参り

今は何処のお寺もお墓と言えば「永代供養墓」或いは樹木葬が主役です。通常の代々のお墓をお探しのお方様は本当に少なくなりました、もう20年を超えますでしょうか、少子高齢化社会を見据え、お寺をお守り致すのに既存の墓地分譲を通じて、ご縁のお方様をお繋ぎ致すのはこれからの時代困難を極める可能性がとても高いですよとの出入りの石屋さんのアドバイスを頂きました。

石屋さんのその細かい調査と研究心に感心いたしましたことを今日のことのように覚えています。

師匠から、お寺を任せるからお墓守りと、お寺守りに注力致して見なさいと、お寺の運営を任せて頂き間無しの頃でした。

師匠がなされて来たお寺守りを踏襲致し、真面目に勤め、お檀家さん、ご縁の皆さんと良きご縁を継続致せば良いのではと思っていた頃です。

基本は勿論そうなのですが、石屋さんの声にある種の衝撃を受けました。

確かに丁度その頃から、声高に「少子高齢化、人口の激減」が報道される機会が増えました。

その深刻な心配に対して、石屋さんから永代供養墓の分譲の提案を頂きました。

まだその頃は殆ど「永代供養墓」の言葉を聞くことは皆無でした。

不安を持ちながらですが、永代供養墓を皆さんにお分け致すことで、ご縁の広がりを求める所となりました。

ご縁を求めて間無しの頃です、青森県の女性のお方から問い合わせを頂き、わざわざに青森から霊源院迄お越し下さることとなりました。

学校の先生をなされておられるお方様で、ご自身が永眠なさる墓所をお探しとのこと。

このような遠方で、何故京都なのですかとお尋ねいたしますと「京都が好きで、頻繁に来ています」とのこと。

遠方であることは問題ないので是非、ご縁をということで最初の頃の永代供養墓のご縁のお方となられました。

以来、何回かご自身のお墓の掃除、確認にお越し下さり、親しくお声を掛けて下さる機会に恵まれました。

ご遠方のお方もご縁を十分にお繋ぎ頂けるということを感じ喜びましたことを覚えています。

それから、月日が経ち、残念ながら故人となられ、お葬式こそご縁がありませんでしたが、以降の法事は御親族の方々がきちんと霊源院迄お越し下さり、勤めて下さっています。

又、一年にお一度は御親族がお墓参りにお越し下さり、お声掛け下さり、近況をお伝え下さっています。

そんな中、過日、青森からそのお方のお墓参りというお方がお越しになり、お墓

へ案内致しました。

故人と親しいお友達とのこと、長い時間お墓参りをなされました。

お墓の前で故人と積もるお話しをなされておられたのでしょうか。

お帰りの時にはお声掛け下さり、ご丁寧なお供えと青森の美味しいお菓子を頂戴致しました。

暫し、故人とのご縁の経緯を語り、故人との想いでのお話しを頂きました。

近年はお墓不要論も有り、それに不足を述べるものでは有りませんが、今回頂いた訪問でお墓で待つ故人がおられ、そこに会いに行くご縁のお方は少なく無く、又、そこでの語らいは大きな意味を持つと思うことでした。

霊源院、竜眠庵のお墓のご縁の皆さんは府外のご遠方のお方が多くおられ、それでもお参りに法事、法要にとお越し下さいます。

多くのお方様、ご遠方のお方様とご縁がお繋ぎ出来る喜びです。合掌

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