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自己を見つめ直す場でもある葬儀式

2021.09.21

自己を見つめ直す場でもある葬儀式

これから暫くは台風の時期ですので致し方ないのですが、過日は早速に台風が上陸。

京都は方向がずれましたので、被害も無く過ごせたようです。

他の地域にも被害が出ません事を祈念致します。

朝晩、随分と涼しくなり、過ごしやすくなりましたが、蝉はまだ出番を譲らぬぞと鳴いています。しかし、日の暮れも早くなり、直ぐに木枯らしの時期がやってきます。

さて、小子高齢化の現実は今、目の前にあります。

この自分も含め、お世話になっています檀家さん、永代供養墓の御縁の皆さんもその高齢化の波からは逃れる事は出来ません。

お世話になりましたお方様のご不幸をお伝え頂きますのは辛く、寂しい事です。

最近、続けて御縁のお方様にご不幸が有り、葬儀式のご依頼の縁を頂きました。

御縁のお声を掛けて下さいましたことに感謝致しますと共に心を込めて故人のお送りの儀式、葬儀式を勤めさせて頂きました。

お勤めを致し乍ら、故人とのお付き合いの思い出を想い起こしますと共に、改めてお釈迦様の教えの一端を想い起こしました。

生老病死

人は誰もこの四文字から逃れる事は出来ません。

生はお目出度く、喜ばしい事ですので誰しも普通に受け入れ、老も又、日々の暮らしの中で忘れているので若い間は特に考えません。もちろん、私くらいの年齢になりますと向き合わねばならぬ課題と認識致しておりますが。

病も老若男女、区別無くやってくるのですが、いざそうならぬ限りは向き合う事はありません。

死、是は否応なしに必ず来ることなのですが、普段は忘れるように致しているのでしょうか、その日までは此方も向かい会う機会は少ない様に思います。

この四文字と向き合う機会が無い時でさえも、お身内、知人、大事なお方の死に際しては葬儀への列席という形にて向き合う事になります。

葬儀式の最中はもちろん、故人の良き旅立ちを心から祈念致し、故人から受けたご恩に対して感謝を込めてお手合わせは当たり前ですが、折角に故人が私達に与えて下さいました時間をこの自己を見つめ直す時と考えて見たらば如何でしょうか。

いずれは此の身にも来る、老、病、死の宿命

特に老、病、死に自己が向き合う時期が来たとき、そこから目を背けずに向き合えるか、問いかけてみたいです。

折角に故人が与えて下さった貴重な時間、是非、大切に致したいものです。

コロナ禍も収まる気配は無く、辛い事には変わりありませんが、コロナに教えられたことも沢山にあります。

辛い事を辛いだけで終わらせずに、工夫致したいと思います。合掌

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