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永代供養をされた方も法事を行うべきか?

2021.07.09

永代供養を検討中の方へ!

法事を行うべきかについて解説します

2021年7月9日

永代供養を依頼すると法事をしなくても良いと思っている方も多いようです。

一般的にお墓で行う法事やお墓参りは、永代供養墓でも行う必要があるのでしょうか。

今回は、永代供養と法事の関連性と永代供養墓のメリットについて解説します。

永代供養でも法事は必要なのか?と迷っている方へ

そもそも法事とは?

永代供養を申し込みますと、寺院は約束した内容に基づき、亡くなられた方の供養を継続して行います。

一方で、遺族は、四十九日を喪に服した後、百日後、1年後、2年後・・・と、仏教で定めた法事を寺院とともに行います。

永代供養と法事の関連性については、「永代供養を依頼したから法事はしなくても良い」「永代供養を頼まなかったから法事をしなければならない」というような間柄ではありません。

永代供養は寺院が行い、法事は家族や親戚が寺院と共に行うものです。

法事は、残された遺族のためでもあるのです。

例えば、一周忌は小祥忌とも呼ばれ、ご主人を亡くされたお宅では、「家の大黒柱を失っても無事に1年乗り切ることが出来ました。」という報告を親戚縁者と喜び合う側面もございます。

また、子供を亡くされたご夫婦では、「まだまだ悲しみは癒えませんが、何とか元気に暮らしています」という遺族が現状を報告するなど、遺族を励まし、時には元気を喜び合う一面もあります。

家族が亡くなられたのに「祥」という、おめでたい文字が使われることに疑問をお持ちの方がおられるかも知れません。

ご主人を亡くされた後に、あまりに生活が困窮したご家庭では、現実問題として法事どころではないと思います。

無事に法事を行うことが出来て良かったということを、親戚縁者で確認しあって互いに喜び合ったことから小祥忌と呼ばれています。

また、三回忌は大祥忌とも呼ばれ、亡くなられて2年後に行われる法事です。

小祥忌の翌年に、無事に安定した生活を取り戻しつつある遺族を、互いに喜び合ったことから、大祥忌と呼ばれています。

亡くなられて6年後には七回忌をおこないますが、超祥忌とも呼ばれています。

文字の通りに、家族を亡くした災いを乗り越えることができたことを、皆が素直に喜び合う時期です。

昔は、残された遺族の無事と遺族を囲む心強い親戚縁者の姿こそが、故人の未練を祓う何よりの供養になると考えられていたのかもしれません。

一生懸命に読経するお坊さんの後ろでは、遺族を励ます思いがあったのではないかと想像できます。

一見すると、粗相のないように喪服を着て集まり、お坊さんがお経をあげているのを聞いていて、合図があったら順番にお焼香をするという行事に見えるかも知れません。

葬儀や法事のマナー本にはあまり紹介されていませんが、法事の意味について踏み込んだ説明がありましたら、本を参考に準備をする際の心構えが変わるのではないでしょうか。

供養や法事はしなければならないものなのか?

そもそも、仏教や法事に無関心の方は、寺院に永代供養を依頼することはないと思いますが、世代により供養や法事の捉え方は様々だと思います。

若い方の中で「永代供養を依頼すると法事はしなくても良いのか」と迷われている方がおられましたら、考えてみてください。

不幸にも仲良しの兄弟や自身の赤ちゃんを亡くしてしまった時に、「永代供養をお願いしたから法事はしなくても安心だ」という心境にはならないんじゃないかと思います。

寺院に永代供養や法事を依頼するかは別として、最愛の故人のために、出来るだけの事をしてあげたいと思われるのではないでしょうか。

祖父母や父母と同様に、菩提寺に相談をして今後を考えるという方もおられると思いますし、無宗派の方は寺院との関係を持たずに自分達だけで供養をするという方もおられると思います。

供養や法事はしなければならないものではなく、故人に対して出来るだけのことをしてあげたい気持ちの選択肢の一つです。

自分で決められない方は、供養のプロである寺院に相談をして、やりたいこと・やりたくないこと、出来ること・出来ないことを整理されてみてはいかがでしょうか。

すぐに結論を出す必要はありません。

永代供養墓でのご縁

永代供養墓は、個別にに納骨するお墓で、納骨後は故人への定期的な供養が継続して行われます。

最近は菩提寺(我が家の仏事を依頼する寺院)のない方が多いため、永代供養墓を通じて寺院との縁を持つ人が増えています。

永代供養墓の募集など、寺院が一般の方々に向けたサービスは、その寺院の特徴や住職の人柄を覗う、ひとつの目安になります。

永代供養墓では、故人を供養する姿勢が顕著に表れますので、良きお寺さんとの出会いは家族にとっても大きな安心につながります。

永代供養墓のメリット

必要な費用が分かりやすく安心して建墓できます

永代供養墓では、墓地・墓石・永代供養料・維持費は、セット価格で表示されているものが多いため、安心してお申込みいただけます。

過去には不透明だった供養料を心配する必要がなく、永代管理のお墓では先々の維持費の心配もありません。

なるべく家族に負担をかけたくないとお考えの方に、おすすめです。

不安を解消できる

永代供養墓の多くは、永代管理を採用しています。

少子化の時代でも、管理料未納による墓石撤去の不安や、墓じまいの心配はありません。

また、核家族が一般的な中では、後継者にお墓の存続を託す「しきたり」に無理が生じてまいりました。

お墓を管理するという義務を、後継者の意思に一任することができるのも、永代供養墓のメリットといえます。

将来遺族がお墓を管理し続けてくれるか心配な方や遺族が遠方に住んでいる方などには、 大きなメリットと言えます。

生前予約が可能

近年、終活の一環でお墓を生前予約する方が増えています。

大半の永代供養墓では、生前予約が可能です。

管理料を年払いする一般的なお墓と違い、永代管理を採用した永代供養墓では、早く確保した際でも支払う費用は一定のため、生前墓をお考えの方には適したお墓といえます。

まとめ

以上、永代供養での法事の関連性と永代供養墓のメリットについて解説しました。

今回の記事を参考に、永代供養墓を検討してみてください。

当院では、永代供養墓に関するご相談を随時承っております。

お気軽にお問い合わせください。

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