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お盆の心

2021.07.31

お盆の心

コロナに怯え、戦々恐々として日々を送っておりましたら、梅雨を超えて瞬く間に暑い夏に突入致しました。

今年は比較的雨が多い梅雨でしたので庭も潤いましたが、梅雨明けの途端に暑さが続いています。

よく言われますように且つては夕方になると一時の涼やかさを運ぶ夕立が来ましたが最近の夕方はさっぱりです。

庭の樹木も辛そうなので、時間のある時は水撒きも致しますが到底追いつきません。

さて、そうこう致しているうちに8月です。

お盆とは

今年もお盆を迎えることが出来ました。

東京などの関東圏は旧暦の7月がお盆ですが、関西方面では月遅れの8月がお盆月となります。

お盆はもともと亡くなった親を思う心から始まった行事です。

それは、お釈迦様の十大弟子のお一人の目連尊者と、亡くなられたお母さんとの逸話によります。

目連尊者は、大変な母親思いのお方で亡くなられたお母さんの転生先を神通力にて確認致しましたところ、お母さんが餓鬼道にあり苦しまれていることを知りました。

辛く切ない尊者はそのことをお釈迦様に相談致し救う方法をお尋ねになられました。

お釈迦様は7月15日の雨季の僧侶の修行明けに多くの僧侶にお供養をなさいなさいとアドバイスをされました。

残ったものが追善の供養を積むことで故人へ追福を巡らすということです。

そして、木蓮尊者のお母さんは善処へ救われました。

このことが、お盆の始まりといわれています。

霊源院では、毎年の8月1日に施餓鬼会を行っていますが、お墓参りを終えられた方々が本堂にお越しになりお参りをされています。

永代供養墓でのご縁で、今年初めてお越しの方は、玄関を入ってすぐの場所の受付で水塔婆をお渡ししていますので、お立ち寄りください。

地方によって少し違いますが8月13日がお盆の入りで8月16日がお盆の明けとなり、この4日間は先祖と共に過ごして、お供養を致します。

先ずは12日の日、もちろんそれよりも早くても良いので、お仏壇を綺麗に掃除を致し、ご先祖をお迎え致す準備を致します。

そして、お盆の4日間、ご先祖が快適にお過ごし頂けるように「精霊棚」(しょうらいだな)を作り、お供えを賑やかに致し、ご先祖が召し上がるご馳走を用意致します。

この時はご先祖の皆さんをもてなすのと同時に、供養を受けることが出来ずに辛い所におられる有縁無縁の諸霊へも供養致すことを忘れてはいけません。

それが巡り巡り、先祖の追福に繋がります。

精霊棚の飾り

精霊棚の飾りはこれでないといけないということはありません。

ご先祖様をもてなすという気持ちを根底に置いて飾りましたら、それで良いのです。

ただし、綺麗なお水や洗ったお米は出来ればお供え下さい。

基本的なお供え、お飾りは霊源院の施餓鬼会の精霊棚を参考にして頂きたく存じます。

水子供養の方は蓮華堂にお参りください

水子供養へ起こしの皆さんは仏壇をお祀りの方は少ないと思います。

亡くなられた赤ちゃんは何時も蓮華堂にいらっしゃいます。

普段からお参りにお越しのことと存じますが、お盆のこの時期は特に深い思いを込めて、蓮華堂へお参り頂きたく思います。

蓮華堂で、赤ちゃんへのご回向を希望されている方はお申し出ください。

只、この時期は私が檀家さんのご自宅へお盆のお参りに参りますので留守がちとなります。

ご希望のお方様は電話にて、事前にご予約をお願いします。合掌

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