墓じまいと永代供養②

2025.12.13

京都東福寺霊源院からのお墓のコラム

墓じまいと永代供養②

東福寺霊源院指定石材店のオフィス石太郎です。

一昨日も霊源院の隣にある龍眠庵の樹木葬付き永代供養墓のご見学がありました。

東京にあるお墓を「墓じまい」して、ご両親とお亡くなりになって随分経つ方々の永代供養をご希望のお客様でした。

既に墓じまいは済んでいてご遺骨を自宅で保管されているとのことでした。

皆様のお墓選びの参考にしてください。

改葬許可申請について

一度埋葬されたご遺骨を他の墓所に移すことを改葬といいます。

改葬の際には、現在埋葬されているお墓がある役場での改葬許可申請が必要です。

前項でも書きましたが、各役場によって申請書の書式は異なります。

また、添付書類が必要な役場があるなど諸々が異なりますので、必要事項については役場に問い合わをお願いします。

龍眠庵の永代供養とは?

龍眠庵では、毎年9月の秋彼岸期間中の日曜日に、総回向法要を行い埋葬された方々のお供養をしています。

今は、龍眠庵の隣にある霊源院の永代供養墓の方々と合同で法要を行っています。

総回向法要は霊源院本堂で行っていますが、毎年80名を超える方々が法要に参加されています。

ご住職のお話では、龍眠庵にお墓のある方々の参加が増えた際には、霊源院と龍眠庵に分かれて法要を行う予定だそうです。

永代供養墓や樹木葬付き永代供養墓の墓地使用者様(名義人様)には、法要開催日の一か月くらい前に往復ハガキが届きます。

法要への参加は強制ではありませんが、お墓参りを兼ねてお越しになる方が多いです。

ご家族の参加の有無に関わらず、埋葬された方々の霊名(戒名・法名・氏名など)を読み上げてお供養させていただいておりますので、参加されない方もご安心ください。

  • 生前墓の方は

  • お墓を生前確保された方で法要に参加される方ですが、ご納骨があるまでの期間は先祖供養をしています。

  • 総回向法要への参加をご希望の方は、龍眠庵から届いた往復ハガキの霊名記入欄に「〇〇家先祖代々」とご記入の上返送をお願いします。

  • 法要当日は、受付で「〇〇家先祖代々」と書いた水塔婆をお渡しいたします。

  • 先々の家族への申し送りを考えて、「とりあえず一度法要に参加して、雰囲気を確認しておこう」という方もおられますので、よろしければ生前墓の方もご参加ください。

ご先祖様が沢山いらっしゃる方は

先日ご見学いただいたお客様ですが、ご両親とご先祖様の改葬をご希望でした。

龍眠庵の永代供養墓や樹木葬付き永代供養墓の基本費用には2名様の永代供養料を含みます。

ここで、納骨料と永代供養料の違いについて説明をさせていただきます。

納骨料の場合は、埋葬するご遺骨の人数で費用の計算をいたします。

永代供養料の場合は、総回向法要の際に読み上げる霊名の人数で費用を算出します。

お申込みいただいたお客様を例にあげますと、ご両親(2名様)と「〇〇家先祖代々」になりますので、追加の費用は「先祖代々」としての永代供養料1名様分になります。

先祖代々としてお祀りする時期についてご質問をいただくことがありますが、筆者は三十三回忌を過ぎた方をご先祖様としてお祀りする方が多いとお答えしています。

追加の永代供養料とも関係しますので、ご家族の希望を優先した形で永代供養の申し込みをしていただきます。

墓じまいの心配から解放されるお墓とは?

龍眠庵の永代供養墓は、墓石が朽ちるまでの長期間(花崗岩の為かなりの長寿命)墓じまいをすることなく寺が維持管理するお墓です。

樹木葬付き永代供養墓は、最後の方が埋葬されて30年が経過しますと、墓地使用者のご負担なくお地蔵さまとご遺骨を庭に移して樹木葬をいたします。

樹木葬後に移動することはありませんので、いつまでも庭のお地蔵さまを拝みながらお参りいただけます。

どちらも管理料などの維持費の負担がない永代管理ですので、途中で墓石撤去の心配が無く、各お墓はお約束の期間お守り致します。

  • 墓じまいの心配から解放されるお墓とは?

  • 墓地の使用期間が、墓地承継者(後継者)の有無に左右されないお墓。

  • 永代管理のため、墓地管理料の未納が発生しないお墓。

  • 墓地使用期間の設定があるお墓では、墓地管理者による墓じまい作業を約束したお墓。

これらの条件を満たしていたら、先々の墓じまいの心配がないお墓といえるでしょう。

まとめ

少子化ということもあって、自身の生前墓の確保やご先祖様の永代供養をお考えの方が増えています。

永代供養とは、日々の家族がされるお供養とは別に寺院でも定期的なお供養を継続しておこなうものです。

時々、寺にお供養を丸投げするような感じに思っている人もおられますが、それは誤解です。

ご家族のお供養と寺院でのお供養が並行して行われますので、より丁寧なお供養と思っていただいて良いと思います。

永代供養を依頼された方は、少し肩の荷が下りたような感じのことを仰っていましたので、筆者にはホッとされているように見えました。

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