文字の大きさ 電話

東福寺宝物殿。

2021.04.06

東福寺宝物殿

法事、法要へ、そして水子供養へお越しの皆さんがお越し下さっています霊源院は正式な名称は大本山東福寺塔頭霊源院(だいほんざんとうふくじたっちゅうれいげんいん)です。

通天橋の紅葉で有名な東福寺は私たちにとって本山となります。

そして、地方には末寺と呼ばれますお寺があり、それぞれに地域に根差して宗教活動をなされています。

それに対して霊源院のようなお寺は上記に書きましたように、塔頭寺院と呼びます。

歴代の東福寺の住職が隠居為された庵(いおり)が近世に現在のようなお寺の体裁をとるようになりました。

今は末寺の皆さんと同様にご縁を頂きました墓主さん、信者さんのお力をお借り致しお寺を運営致しております。

それと同時に塔頭寺院にとって重要な役割が本山東福寺の護持、運営です。

東福寺の住職は末寺も含めました、東福寺派の管長が兼任されています。

しかし、それ以外の運営者は常時はいませんので、各塔頭寺院が交代に本山へ出仕致しお守り、運営を致しております。

その中でも重要なことの一つが建物の保全ももちろん重要なことですが、美術工芸の需要文化財の御守りです。

京都府の文化財保護課の皆さんのお力、国の補助のお力をお借り致し、傷んだ文化財を補修致しお守り致しています。

文化財専門の修理工房の皆さんが素晴らしい技術にて補修下さるのですが、長い年月を掛けて補修が完了致しますと東福寺の宝物殿(光明宝殿)へ確認の後、仕舞います。

時期に応じて公開致す機会もありますが限られた時期となります。

今回は長らく修理に出ていました東福寺文書という需要文化財が戻って参りました。

その確認の為、宝物殿へ暫くぶりに入る機会を得ました。

修理工房の技術者の皆さんの素晴らしい力量を感じさせる補修が完成致しました。

安心致しますと共に後世へ申し送り致す責務をひしひしと感じました。

久しぶりですので暫し、中をぶらぶらと見て回りました。

久しぶりに見上げる大阿弥陀仏、睨みつける金剛力士像。

素晴らしさに圧倒されます。

普通にこのような素晴らしい作品に会える幸せを心より感じました。

何回もご紹介申し上げておりますが東福寺の至宝巡りにて同様な体験が気軽に出来ます。

東福寺のホームページにて詳しい告知があります。

多くの皆さんがこのような素晴らしい体験を是非して頂きたく、再度ご案内致します。合掌

サイドナビ